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ホスト狂いになった女の末路~第2話・はじめての歌舞伎町~

前の話

さかのぼること半年前。

とある初夏の夜、私は新宿歌舞伎町にいました。
この頃の私は上京して間もなく、ホストという人間はまだ物語の中の存在でした。

繁華街に降り立つのも人生数回目の私は、ひたすら歌舞伎町という街の派手さに圧巻されていました。

夜の歌舞伎町って、ネオンが眩いほどギラついていて夜なのに明るいんですよね。

どこを歩いてもうるさいくらいの音楽が鳴り響いていて、人の数も桁違いに多くて。

田舎出身の私は「なにこれお祭り??」と圧倒されてしまったことを覚えています(笑)

でもそんな歌舞伎町の雰囲気が、私は意外と嫌いじゃなく、むしろ好きだと感じたんです。

あんなにギラギラしてうるさいし、あんなに人がたくさんいるのに、みんながみんな我関せずといった顔で通り過ぎていく。それがとても不思議でした。思えばすでにこのとき、ホス狂いの適性はあったのかも??なんて思っています。

その頃の私には「歌舞伎町=居酒屋がたくさんある」くらいのイメージしかなくて、例によってその日も友達と居酒屋を求めて歩いていました。

お酒って誰かと飲むからおいしいと思う派なんですが、多分これって酒好きっていうよりは世間でいうさみしがり屋なんだと思います。

お酒が好きなひとって2種類いると思ってて、純粋にお酒が好きなひとと、私みたいに誰かと居るためのツールとしてお酒が好きなひと。歌舞伎町って意外と後者の方が多いんじゃないかな。

…なんてぼんやり考えてたら話が逸れました。戻します!

そのとき、私の横を出勤途中であろうホストっぽい男性が足早に通り過ぎていきました。

かっこいい…!!!

元々バンギャだった私にとって、ホストはドンピシャにかっこよく映りました。

こんなイケメンがもっとたくさんいる場所なんて天国に違いない…。

「私、ホストクラブに行ってみたい!」

イケメンに会いたい”、ただそれだけの理由で私はホストクラブへの一歩を踏み入れてしまいました(笑)

そうはいっても、ホストクラブ未経験

どうやってお店にいけばいいか、どのお店が楽しくてどのお店が安全なのか。
本当にぼったくりなどないのか。

いざ「ホストクラブにいくぞ!」と決めたものの、さすがに1人で行く勇気は出ず。

そうやって怖気づく辺り、好奇心旺盛なのにチキンなんですよね(笑)

かといってここで諦めたら私ではない!と(謎の勇気)、Twitterで一緒に行ってくれるひとを募集しました。

ネット募集の方がこわくない…?と思われがちですが、私は周りの友達に「ホストクラブに行ってみたい」と言って引かれる方が嫌でした。

絶対に止められるし、白い目で見られるだろうな、と。

そして後々友達にホストクラブへ行っていると打ち明けたときにドン引かれたので、この思考は間違ってなかったんだなと実感することになります。


Twitterで呟くこと数十分。1人の女の子から「一緒に行きませんか?」とのリプライが!

名前はまひるちゃん。
DMに移って話を聞くと彼女も歌舞伎町に来て日が浅く、一緒に行ける女の子を探しているとのこと。

確かにツイートを見る限り、ホストにゴリゴリにハマっているという印象はありませんでした。
でもそれが逆に会いやすそうという印象を受け、実際に会おうという気持ちになったんです。

「いつ空いてますか?」「○○日はどうですか?」などの簡単なやり取りをして会う日を決めました。

つまりその日が私のホストクラブデビューの日

前日はドキドキワクワクして眠れませんでした。
まるで遠足に行く子どものような気持ちの高ぶり。

ホストクラブに行くだけでこんな気持ちになるひとも珍しいと思います笑


ホストクラブに行くと決心したあの日から数日後、また私は新宿に降り立っていました。

駅前で待ち合わせだったので人通りも多く、どの子だろう、あの子かなこの子かな…とキョロキョロしていて、傍から見た私は不審者だったに違いありません。

まもなくして伝えられていた服装の女の子が軽い会釈をしながら近づいてきました。

正直かなり驚いたんです。
背が高くショートカットが似合う上品なお姉さんだったから。

勝手な想像では、ホス狂いといえば低身長フリフリの服にツインテールのような姿を想像していたので、私の勝手なホス狂い像が打ち砕かれた瞬間です(笑)

「はじめまして!」とにこやかな笑顔でいうまひるちゃんはとても礼儀正しくて、ホス狂いに会ったというよりはデパートの美容部員さんに会ったかのようなそんな印象を受けました。

テンパった私は挨拶し返すのもやっとで、この後どうするべきかわからずあたふたしていると「おなかすいてますか?すいてなかったら近くにおすすめのケーキ屋さんがあるので一緒に行きませんか?」とエスコートしてくれました。

大人の女性だ…と思いながらついていくとケーキ屋さんも本当におしゃれでさらに緊張しました。

ひとまずケーキと紅茶を頼み、まひるちゃんのホスト話を聞くことに。


まひるちゃんの通っているお店は歌舞伎町に6店舗を構える某中堅ホストグループで、その中の1つに通っているとのことでした。

きっかけは雨の日、階段から落ちて足を挫いて動けなくなっているところを助けてくれたホストを指名しているという。なんとロマンチックな展開。

そんなイケメンなことをしてくれるホストに会ってみたいという気持ちもありましたが、なによりそのホストの話をしているときのまひるちゃんの目の輝きと溢れんばかりの愛しさの伝わる表情に興味を惹かれ、そのホストのお店に行こうと提案しました。

まひるちゃんは「いいの!?いこう!」と二つ返事で了承してくれて、早速お店に向かうことになりました。

ついに人生初のホストクラブが目前に迫り、私は目がくらむほどに興奮したことをおぼえています。
まさかここから怒涛のホス狂いライフが待っているとは、当時は想像もできませんでした…。

次回は初めてのホストクラブと、初めての指名、初めての店外…。
どうやって私がホストクラブ沼に転げ落ちていったのか(笑)を書いていきたいと思います。

***
次回は5月上旬更新予定です!

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